趣味をもつ大切さ

高齢者が何より豊かにもっているのが、時間です。
時間にはいろいろな使い方があるでしょう。「楽しみ」の量と質において、文化に勝るものはありません。さまざまな文化にふれ、創作したり、鑑賞して感動したりすれば、人生そのものが輝いていきます。
趣味によって、人生に潤いを与える仲間を得ることもできます。
これまで人々のコミュニティの中核をなしてきたのは親族、地域社会、学校、職場でした。それらを「縁」という視点でみると、「血縁」「地縁」「学縁」「職縁」となります。
今後は文化・スポーツなど趣味を共にする同好の人々からなる「好縁」、さらには道としての文化で人間的完成を求め、ボランティアやNPO活動で社会への貢献を目指す人々の「道縁」が中心になると思われます。
それがやがて絆となり、人生の最期を豊かにしてくれるのです。