今どきの葬儀の実態

今、どのような葬儀が行われているのでしょうか?
平成27年度に行われた一万人アンケートから
その実態や傾向が見えてきます。

多死社会を迎えた今、葬儀も大きく変ろうとしています。自分らしい葬儀、迷惑をかけたくないという簡素な葬儀という風に、ニーズに合わせ、様々な葬儀のスタイルがありますが、実際、どのような葬儀が行われているのでしょうか。
平成27年度に一万人を対象に、一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)が実施したアンケートから、その実像を見ていきましょう。

「葬儀を行った場所は?」
円グラフで示したように、2011年以降は葬祭会館が85%とまだまだ増える傾向にあります。逆に自宅での葬儀は急速に減っています。
葬儀の会場もまた多様化しています。①葬式全体の半数を扱う「冠婚葬祭互助会」②3割を占める「専門業者(葬儀社・葬儀店)③組合のみが利用できる「JA」や「生協」などが中心ですが、ホテル、ブライダル産業、鉄道会社などが葬儀業に参加している例もあります。最近では大手の流通業者が参入して話題になりました。
葬儀の場所は「選ぶ」という時代になってきているといえます。

「葬儀の費用は?」
表でわかるように、年代で大きな差はありません。101万円~150万円が主流です。
最多回答の価格帯は1981~90年までは51万円~100万円(14.2%)で、それ以降は101万円~150万円(22%)が主体となっています。全体としては、50万円から300万円以上まで幅広く分散する傾向になっています。

「お葬式の傾向は?」
仏式が88.2%と、年代によって大きな変化がありません。無宗教といわれる日本人ですが、葬儀は仏式がまだまだ主流です。

「亡くなる前に事前に葬儀業者に相談しましたか」
ここ数年は11.8%(2001~10)、19.9%(2011年以降)と増加傾向にありますが、まだまだ「相談しなかった方」が約6割程度いるというのが現実です。
葬儀が多様化する今、事前にしっかり選ぶという修活をおすすめします。