お墓の種類と内容

多様化するお墓。実際、どんなお墓があるのか。その具体例を見ていきましょう。

◎家墓
「○○家之墓」と家名が彫られたものが、一般的なタイプです。家族で決めた継承者が管理料を支払い、代々永続的に使用し、新たに遺骨を納めるときには、墓石の裏や墓誌に戒名や俗名、死亡年月日を刻みます。
◎合祀墓(納骨堂など)
他人同士で集まって一つの墓に入り、後に続く人たちが皆で守っていこうという形式のものです。離婚者や独身者、子供のいない夫婦などの増加で、合祀墓が増えています。
また納骨堂スタイルのものも増えています。納骨堂は骨壺や骨箱などを収納する共同墓です。屋内墓苑ということで、交通の便利なところにあるなど、墓参の負担が少なくて済むため急増しています。ロッカー型などの納骨堂も登場しています。
◎個人墓・夫婦墓
個人墓は一人だけの専用の墓のことです。一代限りのものです。夫婦で入る夫婦墓なども一代だけのお墓です。有限墓になります。

継承者で考える選択
墓の形態に加え「永代供養墓」か「有限墓」かもお墓選びには重要です。
「永代供養墓」は、事前に永代供養料を払えば、継承者がいなくなっても霊園や寺院が永続的に管理・供養を続けてくれる墓です。一定の期間は個別に祀られ後から合祀するものと、最初から合祀するものがあります。
「有限墓」とは期限付きのお墓のことです。30~50年(多くの場合30年前後)ごとに継承者の有無を確認し再契約します。
継承者がいない場合は、遺骨を「合祀墓」に合祀して霊園や寺院が管理・供養を続けます。空いたスペースは再利用されます。