天空葬

海洋葬や樹木葬はいわば「地球」に目を向けたローテク葬法ですが、21世紀の現在、「宇宙」に目を向けた「天空葬」といわれるハイテク葬法もあり、新たな選択肢として注目を集めています。
●天空葬とは
天空葬では故人の遺灰の一部を宇宙仕様のアルミニウムカプセルに移した後、人工衛星に格納し、ロケットで宇宙に打ち上げられます。宇宙へ到達したロケットから解き放たれた人工衛星は数ヶ月から数年にかけて地球の衛星軌道を周回します。最終的には無害な形で地球の大気圏に再突入し、流れ星として燃え尽き「天空」へと埋葬されます。遺族は天空を見上げながら故人を偲ぶことができます。費用はサービス提供会社によりますが約30万円となります。
●天空葬の流れ(一例)
1 サービス提供会社に申込
2 遺灰カプセルが到着
3 カプセルに遺灰の一部を移し、サービス提供会社へ返送
4 ロケット打ち上げ
5 宇宙葬証明書が届く
6 地球を周回する遺灰が乗った人工衛星を地上から見上げ、故人を偲ぶ
7 周回する人工衛星は地球の重力に引かれ、やがて流れ星となり空を瞬く
●感謝の気持ちを込めて
「空を見上げればあの人に会える」新たな葬法の天空葬ですが、生前には実現が難しかった「宇宙旅行」を人生最後のプレゼントとして、また感謝の気持ちとして、故人に贈るというのも良いかもしれません。