墓じまいの考え方

「墓守がいない」「墓が遠方」など、さまざまな墓をめぐる問題の解決策として注目される墓じまいとは?

「墓じまい」と聞くと、「墓の処分」――そんなイメージをお持ちかと思います。これは「しまい」という言葉に、それで終わりというイメージがあるからではないでしょうか。「墓じまい」とは決して終わりではありません。
お墓の中にはご両親をはじめとした、ご先祖様の遺骨が入っています。お墓を処分するということは、そういう遺骨を処分してしまうことになります。
ですから、墓じまいとは遺骨の移動、次の納骨先を見つけることです。「遺骨の行く先」を考えることこそ、墓じまいです。
行く先にはいろいろあります。今人気の納骨堂、あるいは自然葬で土に還す、海に還すという道もあります。
このように自分がどこで永眠するかも重要ですが、じつは墓参りをする子孫のためにも考えることが必要なのが、墓じまいでもあるわけです。
墓参りを考えた、「古いお墓の撤去+遺骨の移動」という視点をしっかりもちましょう。